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中古医療機器といえば内視鏡!!編

2022/06/27のTOP画像

今回は“内視鏡”についてです。「胃カメラ」といえばなじみやすいでしょうか⁉

前回の超音波診断装置(エコー)と同じく、中古医療機器の中では買い取る頻度が多く、内視鏡の関連機器は多くあるので取扱頻度はNO.1と言えるでしょう。

(前回のコラムはこちら)      




“内視鏡とは”   

内視鏡(Endoscope)は、主に人体内部を観察することを目的とした医療機器である。  

本体に光学系を内蔵し、先端を体内に挿入することによって内部の映像を手元で見ることができる。細長い形状をしている一般的なものの他、カプセル型のものもある。

また、観察以外に、ある程度の手術や標本採取ができる性能をもつものもある。  


”歴史”   

起源

内視鏡の歴史は、古代に遡ることができる。しかし、現代において見られる内視鏡の原型となった機器は、19世紀に登場する。   創世時は「硬性鏡」であり、1804年に、ドイツのフィリップ・ボッチーニが「Lichtleiter(英語Light Conductor:導光器)」を開発し、直腸・膣・尿道・耳・口腔内等の観察を行った記録を最初として、1853年にフランスのアントワーヌ・ジャン・デソルモが「endoscope(内視鏡)」を開発し、膀胱や尿道の観察を行った。その後1868年に、ドイツのフライブルク大学内科学教授のアドルフ・クスマウルが「Magenspiegelung(胃鏡)」で、剣を呑む芸(英語版)をする大道芸人を対象としてではあるが、世界で初めて生体の胃の観察を行った。  

Lange-Meltzing camera.jpg 1898年にドイツのフリッツ・ランゲとメルチングは、1本のフィルムで多数のコマ撮影ができる胃カメラを発明し、臨床で15例に使用して胃壁の撮影を行った。軟性管の先端部分は、フィルム格納部、レンズ部、ランプ部から構成されていた。その後、1929年にオーストリアで「Gastrophotor」という針穴式立体胃カメラや1931年にドイツで胃カメラが製作され臨床で撮影が行われたが、いずれも臨床診断に使用できるような機器ではなく実用化はできなかった。   1932年にドイツのルドルフ・シンドラーとゲオルク・ヴォルフは、軟性胃鏡を開発した。照明は豆電球を使用し、先端に近い全長の約1/3の軟性部分は内部に多数のレンズを配列し、約30度曲げることが可能であった。     

「Lehrbuch und Atlas der Gastroskopie」という本を出版したシンドラーは、「胃鏡の父」と称されている。胃の観察が行われたが、胃全体を観察できない、患者の苦痛が大きい、非常に故障し易い、穿孔のリスクが高いなどの問題があった。  


開発  

1950年(昭和25年)10月28日、東京大学医学部附属病院分院の副手だった宇治達郎とオリンパス光学工業(現・オリンパス)の杉浦睦夫、深海正治が、極めて小さなカメラ本体及び光源(超小型電球)を軟性管の先端に取り付けた国内で初めての胃カメラ「ガストロカメラGT-I」を開発した。 だが、宇治は父親が開業する医院を継ぐため大学を去り研究を中断した。東大病院分院の城所仂と今井光之助は研究を引き継ぎ、カラー撮影の研究を行った。当時の胃カメラは故障が頻繁に発生し、臨床現場では使いものにならなかった。  

1953年(昭和28年)に東大病院本院の田坂内科(現・第一内科)第八研究室の﨑田隆夫、芦澤真六達は胃カメラの研究を始め、カラー撮影の実用化研究、撮影技法の確立を行い、胃カメラ改良の提案と要請を重ねて1956年(昭和31年)に胃カメラを実用化し、撮影技法や画像の読影法を講習するなどの普及活動を行った。これらにオリンパス光学工業から中坪寿雄、松橋章をはじめとする技術者や関係者が協力した。本院の田坂定孝は、この研究を評価し積極的に後援した。1958年(昭和33年)、胃カメラ検査に健康保険の適用が認められた。﨑田と城所の相談により1955年(昭和30年)に発足した胃カメラ研究会が発展し、1959年(昭和34年)第1回日本胃カメラ学会(後に日本消化器内視鏡学会)が会長田坂のもとで開催された。胃カメラは、内視鏡医療の基礎を築いた。現在でも上部消化管内視鏡を総称して、俗に「胃カメラ」と呼んでいる。  

1960年代になると、光ファイバーを利用したファイバースコープが開発され(バジル・ハーショヴィッツ他)、医師の目で直接胃の内部を観察することができるようになった。胃ファイバースコープには、銀塩カメラが取り付けられるようになり、客観的な検査結果として、他の医師にも写真を供覧できるようになった。  

(Wikipediaより引用リンクはこちら)  


  “内視鏡はMade in Japan オリンパスは世界シェアNO.1”   

上記のとおり内視鏡は日本が元祖だったんですね!オリンパスは世界の7割のシェアを誇っています。

世界の医療機器製造メーカーランキングでも2020年は19位。59億5千万ドル(約8,000億円)の売上を記録しています。

(参考資料リンクはこちら)  


”内視鏡の主なメーカー”   

オリンパス(日本)、富士フイルム(日本)、ペンタックス(日本) ※主に軟性鏡  

ストライカー(アメリカ) カール ストルツ(ドイツ) ※硬性鏡  





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