今回のコラムは2025年9月の気になる医療業界のニュースをピックアップしてみました。
令和6年度「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」の結果公表
厚生労働省より令和6年度「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」の結果をとりまとめが公表されました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63743.html
厚生労働省:2025年9月19日公開記事より引用
結果はどんな内容?
体制整備が進んでいない医療機関が多い
外国人患者の「現状把握および課題抽出」や「受入れ体制整備方針」を整備していない医療機関は約6割に上ります。
JMIP・JIH認証機関は体制整備が進んでいる
外国人患者受入医療機関認証制度(JMIP)やジャパンインターナショナルホスピタルズ(JIH)の認証を受けている医療機関では、体制整備が進んでおり、9割以上で体制整備が進んでいます。
拠点的な医療機関でも課題が残る
拠点的な医療機関でも、「現状把握および課題抽出」を実施していない機関が7割以上存在します。
具体的な状況
受入実績の増加
全国の病院の5割が外国人患者の受け入れ実績を報告しており、前年度調査から増加傾向にあります。
未収金の発生
外国人患者を受け入れた医療機関の約13%で、診療費が全額支払われないケースが発生しており、医療費の未払いは少なからず発生しています。
これらの調査結果は、外国人患者を受け入れるための体制整備の必要性や、医療提供能力の向上のための基礎資料として活用されます。
実在確認できない医師の動画 YouTubeに多数投稿 AIで作成か
NHK:2025年9月20日 17時27分配信記事より引用
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250920/k10014928231000.html
実在が確認できない医師を名乗って医療や健康に関する情報を語るAIで作られたとみられる動画が動画投稿サイト「YouTube」に多数、投稿されていることがわかりました。
厚生労働省は「医師免許のない人が動画を作成したとすれば、医師法違反の可能性がある」としています。
「YouTube」に投稿されているこれらの動画はAIで映像や音声を作ったとみられ、「大学病院の元部長」や「心臓病の専門医」などと称する人物が長生きや健康の秘けつなどを語るものであわせて100本以上投稿されています。
このうち再生回数が1万回以上の動画に登場する50人について、名前から医師免許があるか確認できる国のシステムで検索したところ、およそ6割にあたる31人は該当者がいませんでした。
このシステムは同姓同名の医師がいる場合区別が難しいこともありますが、名前の登録があった大学病院の元部長と称する1人について大学病院に取材すると過去に在籍はないという回答でした。
また、心臓病についての動画の一つを専門家が確認したところ、医学的に不正確な内容が含まれていてそのまま従うと治療に悪影響が出るおそれがあるということです。
NHKはこの動画の投稿者に取材を申し入れましたが19日までに回答はなく、こうした動画の一部はサイト側から公開を停止されました。
50万回以上再生されている動画も複数
実在が確認できない医師の動画の投稿は、少なくとも10のチャンネルで見つかり、中には50万回以上再生されている動画も複数ありました。
動画はそれぞれ20分から50分ほどの長さで、その多くは白衣を着た人物の画像を表示させて、健康や長寿に関する情報を紹介しています。
専門家の検証 “生成AIで作ったとみられる”
生成AIに詳しい国立情報学研究所の越前功教授に、これらの動画の検証を依頼したところ、日本語や音声に不自然な点があること、映像の白衣のボタンの位置や顔の輪郭などの表示に不明瞭な点があること、同じ形式の動画が大量に投稿されていることなどから生成AIで作ったとみられるということです。
越前功教授は「再生数を稼いで広告収入を得ることが目的の可能性が高い。AIを使えば多様な映像やコンテンツ、音声合成も低コストかつ短期間で人手をかけずに作れてしまう。本当に存在する医師だと視聴者が誤認してしまう可能性があり、医療や健康情報を扱っていて、極めて危ない、問題のあるコンテンツだ」と指摘しました。
その上で、視聴者ができる対策として「短い映像の繰り返しや奇妙な音声合成といった、動画のあらを見逃さず、『これはAIによって作られた偽の情報かも知れない』という目を持つ必要がある。自分自身で出典などを精査し、うのみにしない姿勢が重要だ」と話していました。
「YouTube」運営するGoogle チャンネルの1つを停止
動画投稿サイト「YouTube」を運営するGoogleは、NHKの取材を受けてこうした動画が投稿されたチャンネルの1つを停止したと明らかにしました。
Googleは取材に対し、「YouTubeはガイドラインを設けており、記載されたポリシーはコンテンツの生成方法にかかわらず、プラットフォーム上のあらゆる種類のコンテンツに適用されます。報告いただいた動画のあるチャンネルは、スパム、欺まん行為、詐欺に関するポリシー違反を確認したため停止しました」とコメントしています。
まとめ
今回は気になった2件のニュースを紹介しました。YouTubeのニュースは情報の判断はしっかりと見極めて行きたいですね。
医療機器を売りたい、処分したいと思ったらアローズヘルスケアへ!
中古医療機器を売りたい・処分したいと思ったら、法律を遵守し必要な資格を全て有するアローズヘルスケアにお任せください。
業界経験豊富なメンバーがはじめての方でも安心してご利用頂けるように対応致します。 不安なこと、わからないことがあればご納得いただけるまでご説明致します。 なにかございましたら、お気軽にお問合せください!
中古医療機器の販売・買取|アローズヘルスケア|開業・医療設備の導入支援 (arrows-healthcare.com)
Author - 著者 |
株式会社アローズヘルスケア 〒130-0004 東京都墨田区本所1-11-8
TEL 03-6658-4170 FAX 03-6658-4171 高度管理医療機器等販売業 2墨福衛生薬第14号
医療機器修理業許可証 13BS201448
動物用管理医療機器販売・貸与業届出
古物商 307732004767 産業廃棄物収集運搬業許可 第13-00-243899号 |
あなたの「売りたい」に答えます |