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全国赤字ワースト病院ランキング100 後編

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今回は全国赤字ワースト病院ランキング100 後編 です。


前回の記事はこちら

全国赤字ワースト病院ランキング100 前編

https://arrows-healthcare.com/article/articles?acd=10166


週刊現代 2025.07.15 【全国赤字ワースト病院ランキング100】病院の「突然死時代」が始まった…建物はボロボロ、医療ミス頻発で「貧すれば鈍する」赤字病院の怖すぎる未来より引用

https://gendai.media/articles/-/154436


【全国赤字ワースト病院ランキング100】病院の「突然死時代」が始まった…建物はボロボロ、医療ミス頻発で「貧すれば鈍する」赤字病院の怖すぎる未来

カネがないから建て替えもできない

とりわけ苦しいのが、県立病院・市立病院といった公立病院や、共済組合などが母体の半官半民病院だ。コロナで注入された補助金が大きく減り、昨年度は赤字の病院が全体の7割にのぼった。
東京都立多摩総合医療センターでは2023年、ERの閉鎖計画が持ち上がり、労組との交渉で撤回された。また、今回本誌が調査した「公立病院『純医業収支ワースト100』ランキング」には入っていないが、純医業収支がマイナス11億8600万円の山梨県・富士吉田市立病院でも今まさに、重症患者を治療するHCU(高度治療室)の休止が看護師不足により検討されている。
静岡県の菊川市立総合病院(純医業収支マイナス8億8500万円)は、今年度いっぱいで産科分娩を休止することを、この6月はじめに正式決定した。
24時間いつでも対応せねばならない救急や産科は、敬遠する医師や看護師が少なくない。昨今は医療界でも「働き方改革」が唱えられ、担い手が激減しつつあるのだ。
さらには前編記事で紹介した近畿中央病院のように、いきなり閉鎖してしまう、いわば「病院の突然死」も起こり始めた。
その背景に横たわるのが、病院施設の建て替え問題である。


ワースト68位の千葉県千葉市立海浜病院(純医業収支マイナス25億1400万円)では、1984年築の建物の老朽化が問題になり、この5年あまり建て替えが議論されてきた。来年、近くに新病院が建つことが決まったものの、折からの建設費高騰で、予算が当初の220億円から310億円に跳ね上がってしまった。
また、ワースト21位の沖縄県立中部病院(純医業収支マイナス36億7300万円)でも、建物が耐震基準を満たしていないことや「肩がぶつかるほど狭い」ことなどが問題視されている。建て替えを検討中だが、場所を移転するか否かについて、地元を二分する対立が起きている。


好景気の時代にできた病院の「限界」

要するに、景気がよかった時代に建てられた病院が、全国で次々と老境を迎えているのだ。東京・大田区の京浜病院院長・熊谷賴佳氏が言う。
「日本は昭和期に『おらが町にも大きな病院がほしい』という国民の声に応えて、『親方日の丸』の公立病院や半官半民の病院を次々と建ててきました。しかし平成の中頃から、人口減少で外来患者が減り、病院の収入も下がっていった。赤字を補助金でなんとか埋め合わせてきましたが、それも限界に近づいています。
築30年、40年に達した病院は、エレベーターや水道といったインフラの改修を経験していますし、加えて電子カルテの導入など、最新の医療にアップデートするための費用もかかった。診療報酬が上がらない中、建て替え費用を蓄える余力があった病院は、ほとんどないのが実態です」


赤字病院で頻発する「医療ミス」

貧すれば鈍するというべきか、赤字の病院では、医療そのものの質の低下も否めない。
ワースト5位の千葉県がんセンター(純医業収支マイナス59億8600万円)では2021年、60代の男性がん患者が血液検査・薬物投与のミスにより死亡。
10位の神戸市立医療センター中央市民病院(同マイナス45億2700万円)でも今年2月、がん治療薬「オプジーボ」の投与ミスで70代男性が亡くなった。
16位の市立札幌病院(同マイナス39億800万円)では昨年度、医療事故が一昨年より60件も多い222件に増えたという。

以前、近畿中央病院に勤めていた医師はこう明かす。
「公立病院や半官半民の病院の経営陣は、赤字でもまるで危機意識がないのです。
建て替えなどの面倒事は後回しにし続け、不祥事が起きれば部下に責任を押しつける。利益を上げるために患者に不要な検査を受けさせ、難しい症例は他の病院に回す。
私はそんな病院、早く潰れてしまったほうがいいと思いますよ」
世界に冠たる日本の医療が、哀しい「終末期」を迎えようとしている。


まとめ

特に公立病院は厳しい経営状況が明るみになりました。早急なてこ入れが望まれます。


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