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業界大手の美容クリニック破産へ

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医療業界を揺るがす大きなニュースがありました。

2024年12月10日、医療レーザー脱毛大手のアリシアクリニックを運営している医療法人社団美実会が自己破産しました。



過去最大級の消費者被害

合計負債総額は債権者数約9万1800人に対して約124億7100万円に上り、エステ業界では過去最大級の消費者被害となりました。



以下、帝国データバンクの倒産情報より引用

https://www.tdb.co.jp/report/bankruptcy/flash/5095/


「東京」 医療法人社団美実会(資産の総額44億4447万2288円、登記面=埼玉県さいたま市大宮区大門町2-1-1、理事長家老仁郎氏)と関連法人の一般社団法人八桜会(TDB企業コード:148060559、登記面=豊島区南池袋1-21-5、同代表理事)は、12月10日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人には、志甫治宣弁護士が選任されている。


医療法人社団美実会は、2010年(平成22年)1月創業、同年9月に法人改組された。自由診療の全身医療脱毛・医療レーザー脱毛などを行う「アリシアクリニック」を全国で運営し、テレビCMなどで知名度を高めてピークとなる2021年4月期には年収入高約163億1500万円を計上していた。
一般社団法人八桜会は、2021年(令和3年)7月に設立され、医療脱毛クリニック「じぶんクリニック」を運営していたが、今年7月に施設名を「アリシアクリニック」に変更していた。


両法人は、美容脱毛サロン「銀座カラー」を運営していた(株)エム・シーネットワークスジャパン(TDB企業コード:986663855)のグループ法人として事業展開していたが、2023年11月頃に同グループを離脱。同年12月に同グループの実質的経営者が急逝し、(株)エム・シーネットワークスジャパンが破産手続き開始決定を受けた。その後、その影響を受けて経営が悪化していたが、資金調達を行い資金繰りは一旦改善。さらなる資金繰り改善を目指し広告宣伝費の削減のために、一般社団法人八桜会で運営していた「じぶんクリニック」の屋号を「アリシアクリニック」へ変更した。


しかし、アフィリエイト広告経由で「アリシアクリニック」と「じぶんクリニック」それぞれで顧客が流入していたものが、施設名の統一により新規顧客が減少し、収入がダウン。さらに、今年10月28日には「銀座カラー」の人材採用窓口となっていた(株)ファーストコンサルティング(TDB企業コード:981290400)が破産手続き開始決定を受け影響が懸念されていた。そうしたなか、12月4日には「システム障害による無料カウンセリングの受付の一時停止について」を発表。ここにきて社会保険料の差押え予告が来たことで、事業継続を断念し、両法人が運営を手がける「アリシアクリニック」全43施設(一部店舗は「メンズアリシアクリニック」を併設)は12月10日付で営業を停止した。


なお、2法人で働く従業員約1500名は12月10日付で解雇されているが、今後スポンサーが選定されれば、再雇用される見込み。既存会員の施術未消化分については、現時点で承継先は決まっていない。


負債は医療法人社団美実会が債権者約5万7498名に対し約72億9546万円、一般社団法人八桜会が債権者約3万4320名に対し約51億7587万円で、2法人合わせて債権者約9万1818名に対し約124億7133万円。
なお、本件については破産管財人のホームページで情報提供が予定されているが、現在は準備中。準備ができるまではURL( https://www.aletheia-clinic.com )で情報提供がなされているほか、問合せは、コールセンター(0120-225-677)、問合せフォーム( https://forms.gle/qvEGMSzgxJpfQXKq9 )で受け付けている。



医療脱毛クリニックが倒産する背景をよくまとめてある記事をがありましたので紹介します。


以下レナトゥスクリニックのブログ記事より引用

https://renatusclinic.jp/hairremoval_bankruptcy/


一般的に、医療脱毛クリニックが倒産破産する理由は、①お金がなくなったから(利益がでなくなったのに固定費の支出が多い)です。お金がなくなる理由として、前受金(コースを消化してはじめて利益になります。それまでは預かっているだけ)が入りその預かっているお金を主に広告宣伝費等の経費で使用してしまう、そもそも脱毛業界は広告宣伝費が高い、コース消化のための看護師の雇用や手技と技術・予約システムなどがいまいちでコース消化がすすまない、競合他社の増加、クリニックの規模が拡大すると意思決定速度が遅くなり変化に適応できない、規模と店舗経営が多くなるほど内部と外部とのトラブルも多くなりその他の業務がすすまない、利害関係者が増え人間関係が複雑になる、組織のリーダーがいなくなる、が考えられます。


まとめ

消費者を裏切ることのないように健全な経営をして今後、このような倒産がないようにしてほしいですね。



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