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-医師の働き方改革- 2024年から始まります。

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私たちの健康を日々守ってくれているお医者さん。クリニックや診療所って日曜・祝日だけお休みであとは朝から夜まで空いてますよね。長時間労働が常態化しているお医者さんの働き方についてついに見直しが入ります。こんかいは来年(2024年4月)から始まる、医師の働き方改革についてお話します。


医師の働き方改革とは

2021(令和3年)年5月28日 厚生労働省より良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等改正の趣旨 の一部を改正する法律が公布されました。

その中で医療分野において医師の労働条件や勤務環境を改善し、医師がより健康的で満足度の高い職業生活を進めることを促進するための取り組みを行うことになりました。

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000818136.pdf



具体的な内容

1.勤務時間の制限と労働時間の改善

    医師の長時間労働を削減させ、過度な残業を抑制する。週の労働時間の上限を設定し、労働法に従った勤務スケジュールを実施する。


 過酷な労働時間

 2019年に行われた医師の勤務実態に関する調査結果によると、週労働時間が60時間以上の医師が全体の約4割に迫り、週80時間以上の医師が1割弱いることがわかりました。
 日本の医療業界の長時間労働常態化が、働き方改革が行われる理由のひとつとなっています。




 時間外労働規制の厳格化

 労働基準法では、労働時間は次のように定められています。
 使⽤者は、労働者に、休憩時間を除き⼀週間について四⼗時間を超えて、労働させてはならない。
 使⽤者は、⼀週間の各⽇については、労働者に、休憩時間を除き⼀⽇について⼋時間を超えて、労働させてはならない。
 労働基準法第32条より


 ここに定められた「1日8時間・週40時間」が法定労働時間となり、これを超える労働は法律上「原則禁止」されています。36協定を締結すれば、例外として残業が許されますが、これまでは罰則による

 強制力がなく、さらには特別条項を設けることで上限なしの時間外労働が可能となっていました。そのため2019年の法改正により、いかなる事情があっても上回ることのできない罰則付きの上限が設け

 られました。
 この上限規制は、一般企業ではすでに施行されており、医師にも2024年4月1日から適用されることになっています。そのため各医療機関には、医師の長時間労働に依存してきたこれまでの体制を見直し、

 職場環境を変革することを迫られています。



2.休暇制度の改善

   医師に適切な休暇を与え、連続休暇有給休暇の取得を奨励する。緊急休暇やストレス解消のための短期休暇を提供する。


3.シフト認証の改善

   シフトワークを導入し、医師の負担を分散します。夜間や週末勤務を公平に負担し、医師の負担を軽減する。


4.健康のサポート

  医師向けのメンタルヘルスプログラムを提供し、ストレスやうつ病の早期発見と治療を支援する。カウンセリングサービスを提供し、医師の心理的な健康をサポートします。


5.チーム医療の推進

   看護師、薬剤師、療法士、管理職との協力を強化し、連携を促進する。医療チームでの業務遂行、医師の業務負担を軽減する。


6.電子健康記録の効率化

   デジタル健康記録システムを導入し、病歴の管理や診断のサポートを強化します。煩雑な記録作業を減らし、医師の業務効率を向上させます。


7.教育と継続的な研修のサポート

   医師の専門知識とスキル向上を支援し、継続的な教育の場を提供する。新たな医療技術や治療法に対するトレーニングを実施する。


8.給与と報酬の改善

   医師への適切な給与とボーナスを提供し、正当な報酬体系を確立する。成果に基づいた報酬やパフォーマンス評価を導入する。


まとめ

そもそも医師不足により長時間労働の問題が起きているのであれば、問題を解決するためには人手を確保して医師一人あたりの負担を軽減する取り組みが必要です。労働時間を管理することで軽減するとは思えませんが、まずは改革への一歩を踏み出したことは評価できるでしょう。


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