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最先端手術機器”ダヴィンチ”の最新モデルをレポート

2023/07/17のTOP画像

以前のコラムでも少しだけ紹介した最先端の手術支援ロボットの”ダヴィンチ”の最新モデル「ダヴィンチSP(da Vinci SP サージカルシステム)」が2023年より導入が開始されました。

7月には埼玉県にある上尾中央総合病院が国内で4例目、関東では初めて導入設置されました。

(コラムのリンクはこちらから→https://arrows-healthcare.com/article/articles?acd=10054


ダヴィンチの製造メーカーは?

この最先端の医療機器を製造しているのはアメリカに本社を置くインテュイティブサージカル社(Intuitive Surgical)です。1995年に戦場での手術を遠隔で行うシステムを民間で応用をするという目的で設立されました。

ダヴィンチは一般的な腹腔鏡下手術を適応とする初のロボット支援下手術システムとして2000年に認可を受けて販売を開始しました。

2023年1月時点で世界70か国に7,500台を導入しており、2014年7月からは、日本でも直接販売を開始していて570台が導入されています。


気になる機器の値段は?

ダヴィンチは値段が高いことでも有名で導入には2億弱~3億円近くが必要です。これはMRIの標準価格と同じくらいです。また維持費も年間で約2,000万円かかるためコストの削減が課題です。

それでもダヴィンチが1強の独占状態が続いていますが、この現状を打破するために日本でも「手術支援ロボットhinotori サージカルロボットシステム」(通称ヒノトリ)が発売されています。ヒノトリはまた別コラムで紹介したいと思います。


ダヴィンチSPはどこがすごい?

従来の内視鏡手術支援ロボットはアームが4本あるタイプ(マルチポート)で、1本のアームで1つの手術器具を制御している。各アームの手術器具は、異なる方向から体腔内に挿入される。そのため体表に複数の小さな穴を開ける必要があった。

ダヴィンチSPは、手術器具の先端部における動作の自由度を拡大し、1本の筒状部品から複数の手術器具を挿入可能とした。切開創が少なくなることに加えて、ロボットアーム同士の干渉に配慮する必要もなくなる。

従来の4本アームのロボットを使う場合、例えば狭くて長い咽頭を対象とした手術ではアーム同士が干渉しないように調整が必要だった。アーム1本のロボットは、1つの穴すら開けない手術に応用できるかもしれない。

肛門など体にもともとある穴から、内視鏡カメラや鉗子を体内に入れて病変を取り除く手術だ。まだ検証中であるが、有効性が確立されればこうした手術も一般的になる可能性がある。


ダヴィンチSP導入施設

藤田医科大学病院 愛知県 

https://hospital.fujita-hu.ac.jp/


倉敷成人病センター 岡山県

https://www.fkmc.or.jp/


札幌医科大学付属病院 北海道

https://web.sapmed.ac.jp/hospital/


上尾中央総合病院 埼玉県

https://www.ach.or.jp/



気になる手術費用は?

このような最先端医療機器を用いて行う手術は保険が適用されず自己負担で数百万の費用がかかるイメージがあるかもしれませんが、このダヴィンチは2012年に初めて前立腺がんの手術を対象に保険適用されており、それから5年ほどは主に泌尿器科で使われていました。

2018年には新たに食道がんや肺がん、子宮体がんなど12の術式で保険適用され、その後も膵臓がんや咽喉頭がんなど少しずつ保険適用の術式が拡大していき現在は合計29術式が対象となっています。

保険の適用により数万円から数十万円(最大で60万前後)程度で済むようになり身近に受けられるようになっています。


まとめ

今後もダヴィンチのような手術支援ロボットはどんどん開発され普及していくことでしょう。近い将来、治らない病気はない時代が本当に来るかもしれませんね



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